
ヒントは、ノストラダムスのいう「その前後」である。
1999年を真ん中の年とすると、ゴルバチョフの失脚は1991年で1999年の8年前なので、復帰は目安として1999年の8年後の2007年頃と考えられるが、それは大体の目安に過ぎず、ゴルバチョフまだ公に現れていない。
だが、ゴルバチョフが復帰するとは限らない。
ゴルバチョフがアンドロポフの後継であったように、ゴルバチョフの息が掛かった人物が「反キリスト」として登場する可能性もある。
では、反キリストの登場は具体的にいつ頃なのだろうか。
恐怖の大王(日食)とアンゴルモアの大王(グランドクロス)が天体現象だったように、マルス(火星)に何らかの変化が起きる時に「反キリスト」は表舞台に登場するのだろうか。
そこで、逆算して割り出すことにする。
様々な説で、2012年12月22日頃に、地球の1つの周期が終焉を迎えると
言われている。
「ヨハネの黙示録」によると、終末にキリスト軍が現れて、神の刻印が押されていない者を5ヶ月間苦しめるという。
神の刻印のない者とは「サタン」である。
黙示録には、サタンの正体について具体的な記述がある。
「今日の世界を支配するサタンどもは必ず報いを受ける。
サタンとは、今日の世界を操り、戦争を起こし、人々を殺し、誤った経済システムで自らの富を貯え、血に酔っている者である」
アメリカの目的は、世界最終戦争に勝利することで、その為に世界統一政府と世界統一宗教を樹立しようと、グローバリズムを推進している。
これで分かることは、謎の異人類「キリスト軍」が2012年7月22日頃に現れるということ。
黙示録によると、反キリストの世界支配は3年半続く。
となると、反キリストが公の場に登場するのは、2009年1月22日頃だということになる。
しかし、これも目安であり、多少前後する可能性はある。
だとすると、それは獣の数字を表す日「1月17日」(1+17=18=6+6+6)の可能性が濃厚だ。
ちなみに、1995年に起きた阪神大震災も「1月17日」、1994年に起きたロサンゼルス大地震も「1月17日」、1991年に勃発した湾岸戦争の開戦日も「1月17日」、1989年のサンフランシスコ大地震は「10月17日」(10=1+0=1)。
そして、反キリストが支配する3年半は42ヶ月、つまり6×6+6ヶ月となっている。
以上のことから、私は以前から次のような仮説を立てていた。
「キッシンジャーの指導のもと、2009年1月17日にゴルバチョフの復帰宣言があり、その時すでに開戦している第3次世界大戦を解決し、ゴルバチョフはメシアとして世界中から歓迎されるだろう……」
この推理は外れたが、ほぼ同じ時期に「オバマ大統領」の就任演説があった。
オバマも非常に反キリスト臭い人物だが、その話はここでは避けたい。
2005年6月、世界最高のリモートビーイング(遠隔透視)能力者といわれるFBI超能力捜査官のジョゼフ・マクモニーグルは、「3年以内に間違いなく核兵器が炸裂する」と語っていたが、この予知は外れた。
だからと言って、マクモニーグルが「偽預言者」ということではない。
黙示録「第2の獣」である「偽預言者」は、反キリストを支える人物である。
ノストラダムスは、1つの単語に複数の意味を込めている。
「マルス」はロシアを意味すると同時に、ローマの軍神でもあり、ロシアとローマは密接な関係にある。
そしてノストラダムスは、「恐怖の大王」と「アンゴルモアの大王」と「マルス」の密接な関係を四行詩に表している。
「恐怖の大王」は「日食」「ルシファー」だが、「アメリカ」をも指している。
「アンゴルモアの大王」は「反キリスト」だが、その背後のアメリカを示唆している。
アメリカが反キリストを復活させ、ローマを利用して支配に乗り出すという、「龍・ルシファー(アメリカ)」と、「第1の獣・反キリスト(ロシア)」と、「第2の獣・偽預言者(ローマ)」の三位一体を表現している。
では、反キリストをサポートする「偽預言者」の正体は一体何者で、いつその姿を現すのだろうか。
これを知る手掛かりが、「ソロビヨフ預言」と「マラキ預言」にある。