2009年07月12日

フリーメーソン陰謀論を斬る

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フリーメーソンに関する書物は無数に出版されており、その多くが陰謀説を論じたもので、「ユダヤ人陰謀組織」と説明されているものも少なくないが、「フリーメーソンの陰謀」という言葉自体が、陰謀組織の黒幕に利用されている事に気付かなければならない。
また、「フリーメーソン」と一言で言っても、フリーメーソンには様々な種類があり、よく言われるように「ユダヤ=フリーメーソン」でもない。
一般的にいうフリーメーソンとは、1717年6月24日にロンドンで結成された「フリー・アンド・アクセプテッド・メーソンズ」を指し、現在150ヶ国以上で展開、世界の結社員数は1000万人を超えるという。
自由・平等・友愛をスローガンとし、社会や国家を改善して、普遍的人道主義的な世界共和国の建設を目標としている。
また、慈善事業や福祉活動を世界的に展開し、殆どの結社員が陰謀とは全く関係のない善良な一般人で、赤十字、ライオンズクラブ、ロータリークラブ、ローマクラブ、ボーイスカウトなども、メーソンの外郭団体である。
1983年のメーソンの発表によると、アメリカの結社員は350万人と意外に少ないが、歴代の大統領、政府首脳人、大財閥、法曹界、外交官、軍人、学会(芸術、医学、科学)、宗教界、映画界、ジャーナリズムなど、あらゆる分野の超エリートによって構成され、絶大な影響力を持っているようだ。

フリーメーソンは「自由石工」という意味で、その起源については諸説あり、研究家の間でも意見が分かれているが、中世キリスト教の大聖堂、修道院、宮殿などの建設を手掛けたギルド(石工職人組合)に起源を持たせる説が有力視されている。
当時の石工職人は、社会的地位の高いインテリで、職業柄、王室や宗教界の裏の情報を得ることができ、また階級制と技術保持の為に機密性が高く、秘密結社的な性格を持つようになったという。
また、フリーメーソンの語源が「ヒラマッソン(ヒラムの子)」だとされ、ソロモンの神殿を建設したヒラム・アビフが組織した職人集団にまで遡るという説もある。
そして1717年、イギリスで複数のロッジが統合してグランドロッジが誕生し、これが近代フリーメーソンの事実上のスタートとなった。
当時の知識人や王侯貴族がこぞって入会し、半世紀あまりの間にヨーロッパだけでなく、アメリカやアジアにまでその規模を拡大していった。
国家の主要人物や陰謀家もメーソンに加入している為、世界はある意味においてメーソンによって動かされてきたのは確かだ。
しかし、フリーメーソンが世界支配を陰謀する「反キリストの秘密結社」と見るのは早計である。
フリーメーソンを隠れ蓑にし、その実体をフェイクして情報操作をする陰謀集団が存在するのだ。
世界支配を目論む陰謀組織は無数に存在し、それら陰謀集団の多くは確かにフリーメーソンと関わりがあるが、本質を見極めなければ大きな過ちを冒すことになる。

占星術研究家の高橋徹氏は、『201X年 終末大予言の秘密』(日本文芸社)の中で次のように述べている。

「近年のユダヤ・フリーメーソン批判に関しても類似の現象がみられる。
戦前の教育を受けて育った人たちが、右翼的な傾向を丸出しにして、フリーメーソン批判をするのは心情的にはわかる。
しかし、戦後十分に西洋化された教育を受けた人間、スーパーやコンビニで商品を買い、文明的な生活を営んでいる普通の人間、このアメリカ的な現代社会に生きる若者までもが、フリーメーソンの批判をするなら、それはまず自己批判から始まるべき筋合いのものだろう。
なぜなら、戦後の改革という名のもとに行われた様々な政策は、すでに私たち現代人の心の中や行き方そのものに浸透し、もはや私たち一人ひとりがメーソン化している事実に目を向けるのが当然だからである」


確かにその通りだと共感するところだが、この意見も実はフリーメーソンを理解できていない。

何故なら、フリーメーソンが陰謀組織であることを前提とした話だからである。
飛鳥昭雄氏は次のように警告している。

「世の中、常に表と裏がある。
フリーメーソンにも、表と裏がある。
ダーティーなイメージだけを強調していては本質を見失う。
というより、何もわからない。
そもそも、外部の人間がわからないようにできているのだ。
なぜなら、フリーメーソンの根幹はカッバーラだからだ。
カッバーラを知らない者は、絶対にフリーメーソンを理解できない。
カッバーラをユダヤ教の黒魔術としか認識できない者は、永遠に出口のない迷宮をさまよう。
フリーメーソンを批判しているつもりが、実は自分を攻撃していることに気づかない。
下手をすれば、生命の樹からすべり落ち、自らが深い闇へと落ちていく」


飛鳥氏が「フリーメーソン陰謀論」を斬るのには理由がある。
飛鳥氏は末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の信者だが、モルモン教がフリーメーソン系の宗教団体だからである。
フリーメーソンとは一体何なのか……。
私は宗教団体には入らないが、色々な考えから、フリーメーソンの入会を考えている。
勿論、メーソンの趣旨に賛同した上でのことで、真理の探求と自己実現、そして使命遂行の目的の為である。
ちなみに、私の父は無神論者でメーソンではないが、メーソンの極東のトップと知り合いらしく、そのうち紹介してくれるらしいので今後に期待したい。
posted by 夢蛇鬼-mujaki- at 05:08| Comment(1) | フリーメーソン陰謀論の欺瞞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この記事の続編として以下を参照してもらえればと思います↓

ローマ・カトリック教会の正体
http://jew-beast.seesaa.net/article/305465664.html

「反キリスト」の正体と登場日
http://new-mu.seesaa.net/article/305213299.html

汝の正体はイルミナティの黒幕である!
http://new-mu.seesaa.net/article/305463464.html
Posted by 夢蛇鬼 at 2012年12月07日 01:09
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