宇宙はビッグバンによって始まり、単細胞から動植物や人間に進化してきたと言われているが、最先端の科学では「ビッグバン仮説」も「進化論」も完全に崩壊している。
その定説と化している従来の仮説を覆すのが、「エレクトリック・ユニバース理論」と「インテリジェント・デザイン論」である。
インテリジェント・デザインとは「知的設計」という意味で、宇宙の精妙なシステムや生命は「知性ある設計者」によって創造されたという説である。
これは「宇宙神」というよりも、宇宙(宇宙神)を創造した神(宇宙創造神)と言える。
「全大宇宙は、神の外にあるのではなく、神の中に、神に抱かれて育てられているのである」という『日月神示』が説く神が「インテリジェント・デザイン」の概念に近い。
だが、「宇宙そのものが、神と同じ性を持ち、神そのものの現れの一部である」という以上、宇宙(宇宙神)を「インテリジェント・デザイン」と呼んでも差し支えないだろう。
インテリジェント・デザイン論は、一般社会や学校教育などに広く受け入れられるように宗教色をなくし、宇宙を設計した創造主を「神」ではなく「偉大なる知性」と呼んでいる。
ブッシュ前大統領は、このように発言している。
「公立高校では、インテリジェント・デザイン論を進化論とともに教えるべきだ。
なぜなら、異なった説を2つ提示し、どちらの説が正しいかを生徒自身に考えさせることは教育の重要な役割であると私は考えているからだ」
ブッシュの発言とあって、何かの陰謀かも知れないというのは考え過ぎだ。
インテリジェント・デザイン論の中心となっているのは、数学者ウィリアム・デムスキーの研究チーム「科学と文化の再生を目指すディスカバリー・インスティチュート・センター」である。
宗教の曖昧な部分を科学的に検証し、実験的に論理と現象を解明していくという試みで、創造主の存在を客観的な研究対象として捉えている。
京都大学名誉教授の渡辺久義氏は、「京都大学学生新聞」の中でインテリジェント・デザインについて、このように述べている。
『……これは要するに、科学の唯心論的前提にはそろそろ見切りをつけよう、自然界は盲目的な機械的要因だけでは説明が不可能で、「デザイン」すなわち意志、目的、計画といった要因が働いていることを科学として認めようではないか、という運動である。
宇宙のデザインの事実が、生命体の分子レベルの機械構造からも、天文学の増大するデータからも、宇宙的な物理法則や物理常数の、生命を可能にするための驚くべき「ファイン・チューニング」(微調整)という事実からも、いよいよ否定することができなくなってきたようである。
自然選択と偶然の変異を組み合わせて生命や生命の歴史を説明しようとするダーウィニズムは、これによって全く否定されることになる』
遺伝子工学の権威である筑波大学名誉教授の村上和雄氏は、インテリジェント・デザインと同様の説を提唱している。
著書『サムシング・グレートは語る』(致知出版社)の中で、次のように説明されている。
「遺伝子は研究すればするほど不思議です。
本当にミクロの中に万巻の書物が書き込まれているのですから。
私たちの体をつくっている設計図のことをゲノムといいますが、私たちは父親と母親からそれぞれ1ゲノムずつもらうんです。
このゲノムが一個一個の細胞の核の中にある染色体にペアとしてある。
そして、人間のゲノムには大体30億の塩基(科学の文字)が書かれています。
これがどれくらい小さいところに入っているかというと、1グラムの2千億分の1というところに30億の塩基が書かれている。
しかも、それが間違いなく動いている。
これは何事かということですよ。
……(中略)……
しかも、これは人間が動かしているんじゃないんですね。
私たちの体の中の超ミクロの世界で一刻の休みなく活動しているものがある。
それを可能にしてい主体は人間ではない。
これを動かしているのは自然なんです。
自然がやっているわけです。
そこで私は自然とはなん何だということを少し考えてみました。
私たちが一般的に考える自然というのは、山とか川のようなものです。
しかし、そんなものに万巻の書物に匹敵する情報が書けるわけがありません。
ゲノムを書いたのはそういう自然ではない。
私は自然にはどうも二つあるのではないかと考えた。
つまり、目に見える自然と目に見えない自然がある。
目に見える自然の奥に、目に見えない自然の働きがあるのではないか。
そう考えたのは、法則や摂理の働きがなければ、微細にわたる遺伝子暗号が書けるわけはないと思ったからです。
そして、その目に見えない自然の働きを私はサムシング・グレートと名付けたんです」
村上教授は「目に見える自然と目に見えない自然がある」と述べているが、両者が本質的には同一の物であることはご理解頂けるだろう。

