アリオンは「ノストラダムスの予言」について、次のように警告している。
「私が警告したいのは、ノストラダムス本人の詩のことではなく、特にユダヤ系フランス人の出しているものをベースにした予言解読書を基盤に、予言を実現させようと活動している人々の動きのことだ。
ノストラダムスの意図は彼の死と共に葬られ、その遺言を知っていたのは彼の兄弟の一人だった。
彼の文書の全ては決して手に入らないだろう。
しかし、彼の文書の全てが手に入らないと解読はできない。
ノストラダムスは実に、後の世で自分の予言が悪用されることも予見していた。
しかし、これを予見したのは死ぬ間際だった。
彼に修正のチャンスは、あまり残されていかなったんだね。
そういう経過もあって、このノストラダムスの予言には彼個人の遂げられぬ思いも織り込まれているという訳だよ」
「ノストラダムスの予言は、主に透視を使った未来予知なので、あなたがたの意志で現実を変化させてゆけば、外れるのだよ。
しかも、キリスト教の土壌ではない日本においては、何をかいわんや、だね」
「聖書の黙示録に書かれてあることを、抜粋してノストラダムスの予言と同等に扱い、それによって終末恐怖感を煽る。
終末恐怖感を煽って、民衆を一方向へ釘付けにしておいて、その反対側の所で着々と自分たちの利益の為に行動してゆく…
というパターンの活動をしている者もいるということを、みんなが知るべきだと思ったんだよ」
あれだけ騒がれたノストラダムスの予言も、今では予言というもの自体を否定する人が殆んどだろう。
ノストラダムスの真意とは、どのようなものだったのだろうか。
1999年は過ぎたが、ノストラダムスの予言が外れた訳ではない。
今までの研究家の解読が外れたからと言って、ノストラダムスの予言が外れた訳ではない。
重要なことは、ノストラダムスはイスラエル10支族の末裔であり、予言のベースが「ヨハネの黙示録」であること。
そして、ノストラダムスの預言の半分は成就し、現在も進行中という事実である。
ミッシェル・ド・ノストラダムスの「ミッシェル」は、「ミカエル」のフランス読みでもある。
アリオンは「ミカエルの力の一顕現である」と告げているが、ミカエルは聖書で最も偉大な天使であり、アリオンも聖書と無関係ではない。
「ミカエル」とは、神に反逆したルシファーを地上に叩き堕とした大天使である。
また、新約聖書外典の「モーゼの黙示録」では、モーゼに十戒を授けたのが「ミカエル」だとされている。
そして、ミカエルは「太陽の天使」とも呼ばれている。
実際のところ「=」で結ぶには無理があるが、強引に繋げれば以下の等式となる。
「アリオン=ミカエル=太陽の天使=天照大神=イエス・キリスト=ヤハウェ」
また、ミカエルとルシファーは双子の兄弟だという説があるが、これによって「ルシファー=ヤハウェ=イエス・キリスト」という等式も成立してしまう。
但し、アリオンは「人間として生まれたことはない」と言っている以上、単純に「宇宙神霊アリオン=ナザレのイエス」という意味ではない。
これらの一連の謎については順を追って解き明かしていくが、ノストラダムスの真意に近い解読にチャレンジすることは無意味ではなく、むしろ必要なことだろう。
別の言い方をすれば、「聖書の予言」や「ノストラダムスの予言」の根源は、アリオンから発信されたものだと言っても全くの間違いではないだろう。
ノストラダムスは、「1999年に人類が滅亡する」とは一言も言っていない。
むしろ、ノストラダムスには、イエス・キリストが統治する「至福千年王国」のビジョンも見えていた。
だが、例の四行詩が「ヨハネの黙示録」に基づいた預言である以上、聖書でいう終末が近いことを意味する。
といっても、それが人類の終焉を意味するわけではない。
ノストラダムスは「諸世紀」の中で、終末後の新世界について次のように予言している。
「天使的子孫の人類の統治。
彼の統治は、平和と協力によって(中略)彼は久しぶりに平和のもととなるだろう」
「彼は久しぶりに平和のもととなる」とは、聖書的に言えば「イエス・キリストの再臨」である。
「ヨハネの黙示録」でも、世界最終戦争と大天変地異の後に、イエス・キリストが統治する「至福千年王国」の時代の到来が予言され、ノストラダムスも「自分の予言が終わるのは3797年」だとしている。
この「3797年」が何を示しているのかは、改めて述べたいと思う。
では、予言詩の全篇が揃わなければ解読できないのを承知の上で、別の角度から検証してみよう。
蛇足ながら、「ヨハネの黙示録」も終末を煽るだけの恐怖予言ではない。
第1章には、次の事が明記されている。
「この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちは、さいわいである。時が近づいているからである」
ルドルフ・シュタイナーも、著書『黙示録の秘密』の中でこう語っている。
「私たちは魂をもってこの予言に感情移入し、そして、その予言が燃えるように私たちの意志に働きかけることが大切なのです」
尚、旧日本軍には、「ノストラダムスの予言」を行動指針にして救世活動を行なっていた「反キリスト」がいて、その組織は現在も活動を続けているという話がある。
彼こそ、「真の反キリスト」の予型の1人だったと私は思っている。

