聖書は古代ヘブライ語で書かれたものだが、訳者が勝手な解釈で原文を歪めたり、英語に翻訳する時に訳者によって全く違う内容になっている。
また、聖書は今までに13回書き換えられ、更に教会の都合の良いように書き換えられてきた。
更に聖書の英訳には、もともと「欽定訳(King James Version)」というものがあったが、それ以外の現代語訳はロックフェラーの資金によって、神を冒涜する内容に書き換えられたものだという説もある。
従って、聖書の記述を100%鵜呑みには出来ないが、大筋において正しい歴史書だということは科学的に立証され始めている。
しかし、比喩や象徴も多く、正確な解釈が難しい部分も多い。
さて、神は7日間(7000年)で天地を創造したとされている。
1日目、神が光と闇を分け、これを見て良しとされた。
つまり闇は、神によって意図的に創造されたのである。
更に言えば、光と闇を分けたという事は、神の中に「光」と「闇」が同居しているのだ。
「ヨハネの黙示録」によると、天使長ルシファーが天使の1/3を味方につけて反乱を起こし、大天使ミカエルの軍によってルシファーの軍は地に投げ落とされた。
これは、光と闇が分けられた時の事を表現している。
このルシファーが、ヘブライ語で「敵対する者」という意味の「サタン」となった。
しかし、実際に天界でこのような戦争が起きたと考えるのはナンセンスで、カオス状態の原始宇宙に陰陽の根本原理が生まれたことを擬人化し、陰が1/3を占めることを表している。
そして、6日目(6000年目)に土の塵からアダムが創造され、アダムの肋骨からイブが造られた。
その後、蛇(ルシファー)の誘惑でイブが禁断の「知恵の樹の実」を食べ、イブの勧めでアダムも食べた。
それによって「原罪」が生まれ、人類の堕落が始まったという。
歴史上最大の霊能者と呼ばれる「エマニュエル・スウェデンボルグ」によると、アダムの時代以前に、人間の心を霊的に与えられる前の人間たち「プリアダマイト」という存在がいたそうだ。
プリアダマイトがクロマニョン人かどうかは不明だが、プリアダマイトは霊的に発達しないままに死んで霊界に行き、別に悪い霊ではないが、物質重視の動物的な存在だった。
そのプリアダマイトの霊の影響で、アダムたちが堕落していったのだという。
では、ルシファーの正体がプリアダマイトなのかというと、それは違う。
スウェデンボルグによると、蛇は物質的な理性の象徴であり、アダムたちが堕落したもう1つの原因は、霊的知覚を忘れ、物質面の理性に生きるようになったからだという。
霊覚者の知花敏彦氏は、「真我が神で、自我が悪魔」だと説いている。
つまり、宇宙の根本原理として陰(闇=悪魔=マイナス)と陽(光=神=プラス)が形成された以上、小宇宙である人間は勿論、万物万象にそれが当てはまる。
つまり、究極的には、神も悪魔も人間の中に存在していることになる。
サタンは「神への信仰を試し、人間を堕落に導く存在」であり、負のエネルギーである。
釈迦やイエスが瞑想と断食で修行中、サタンが何度も欲望を試す誘惑をしてきた。
つまり、サタンの正体は「自我」である。
死後は、善的な要素(真我)が強いか、悪的な要素(自我)が強いかで、その霊格がハッキリと二極化するという。
悪的な要素が強ければ、人間に悪さを仕掛けてくる「悪霊」となる。
少し語弊があるが、単純に言ってしまえば「左脳偏重=自我が強い」ということになる。
『日月神示』でも、悪神のことをしばしば「学」と表現し、インドのサイババも似たようなことを言っている。
アダムとイブが「知恵の樹の実」を食べたという事は、物質文明を発展させる為に人間に自我が与えられた事を意味する。
だが、その自我の目覚めによって、人類の堕落が始まったことを聖書は伝えているのだ。
悪魔とは「自我」のことであり、その波長に合わせて人間の無意識を操作する悪霊も「悪魔」だと言える。
そういう意味では、悪魔は実在する。
では、悪魔の系譜を見れば、世界支配を目論むサタニストたちが崇拝する「ルシファー」の正体が分かる事になるはずだが……。

