『日月神示』によると、過去に5度の岩戸閉めがあったという。
「岩戸しめの始めはナギ(伊邪那岐命)ナミ(伊邪那美命)の命の時であるぞ。
ナミの神が火の神を生んで黄泉国に入られたのが、そもそもであるぞ。
十の卵を八つ生んで二つ残して行かれたのであるぞ。
十二の卵を十生んだ事にもなるのであるぞ。
五つの卵を四つ生んだとも言へるのであるぞ。
総べて神界のこと、霊界のことは、現界から見れば妙なことであるなれど、それでちゃんと道にはまってゐるのであるぞ。
一ヒネリしてあるのぢゃ。
夫神、妻神、別れ別れになったから、一方的となったから、岩戸が閉められたのである道理、判るであろうがな」
判るであろうがなと言われてもよく判らないが、まず、イザナミが黄泉国に入った事が「第1の岩戸閉め」だったという。
1つ分かる事は、「黄泉国=岩戸」という図式である。
そして、神界での出来事は人間界に移写するという原理がある。
神界での出来事の検証は後回しにして、まずは人間界での出来事を見てみよう。
アリオンによると、日向族の族長「イザナギ」と「イザナミ」の間に「アマテラス」が誕生した。
アマテラスは女神であり、その名称は肩書きでもある。
従って、母親である「イザナミ」も、当然「アマテラス」だと言えるだろう。
黄泉国は「根の国」であり、日本列島で地理的に言えば島根県(出雲国)に当たる。
が、『古事記』には次のように記されている。
「故、その神避りし伊邪那美神は出雲國と伯伎國との堺の比婆の山に葬りき」
比婆山は、鳥取県と島根県と岡山県にまたがる山地である
また、岡山県にはイザナミを祀った「那岐山」がある。
岡山県と言えば、桃太郎の「鬼退治伝説」とオーバーラップするが、イザナミは日向族であり、桃太郎の祖先に当たる人物である。
どういう訳か、イザナミは「鬼」と同じように「根の国」に閉じ込められているらしい。
神界の出来事としては、夫婦が別れて一方的となった為に、岩戸が閉められたのだという。
それが「第1の岩戸閉め」であれば、第1の岩戸開きは「イザナミの復活」である。
そして、その復活の胎動は江戸末期から始まった。
それは当時の国学者たちが、儒教や仏教などの影響を受ける以前の古神道に戻ろうという「復古神道」の思想として広まった。
その頃を期に、封印されてきた出雲族の神々の啓示が次々と降り、黒住教、天理教、金光教、大本という一連の神道系宗教が断続的に発生した。
まず、岡山県郊外の、今村宮の祠官だった黒住宗忠(1780〜1850)が、天照大神の天啓によって開いた「黒住教」である。
両親の死によるショックから、肺結核を煩って死の床についていた宗忠は、ついに「一両日の命」という宣告を受けて医者に見放された。
そして、最期に太陽を拝みたいという願いで、日光を浴びていると、心の底から感謝の気持ちが湧き、その日から宗忠の肺結核は奇跡的に快方に向かい始めた。
日拝が習慣となって1年程したある日、突然、太陽が宗忠の胸のチャクラに飛び込み、全身が光に包まれて「天人合一」の境地に達した。
つまり、太陽神「天照大神=イエス・キリスト」と一体となったのだ。
その時から宗忠に病を治す霊力が備わり、ライ病患者の治療や死者の蘇生など、イエスと同じ奇跡を起こし続けたのである。
そして、「天照大神は単なる天皇家のルーツではなく、全ての人間は天照大神の分霊を頂いている」と説いた。
宗忠は「天照大神」の預言者であり、キリストになったのだ。
そして、病気の原因は陰気であり、陽気(天照大神の気)を受けることを説いた。
つまり、誰の心の中にも太陽(天照大神=キリスト=魂)があり、それが雲(陰気な想念)で覆われていると病気や不幸が起こるということだ。
これは、イエスが万民に向けて説いた教えと究極的に同じで、宗忠は「日の出の光を浴びていることが陽気になる方法である」ということを身をもって実証し、人々に教えたのである。
従来の「天照大神」の概念を覆した黒住教の教えは、「第1の岩戸開き=イザナミ(アマテラスの母)の復活」の予型だったと、私は解釈している。
【関連する記事】
- ハルマゲドンとは・・・
- ヤマタノオロチに乗った北極の赤鬼からのクリプレ
- 歴史言語学から見た「おとぎ話」の謎解き
- かぐや姫に封印された鬼と「カゴメの唄」
- 豊受大神の正体と籠神社の謎
- 「九鬼文書」と綾部・九鬼・大隅守の因縁の謎
- 「艮の金神」の正体を明かした喜三郎の登場と大本の誕生
- スサノオとヤマタノオロチの表裏一体の関係
- 酒呑童子の正体と「先住出雲族」の謎
- 土蜘蛛の怨霊と大本発祥の因縁
- 失われた初代天皇「ニギハヤヒ」と籠神社のミステリー
- 第4の岩戸開きの予型「大本とニギハヤヒの復活」
- 第3の岩戸開きの予型「金神教とルシファーの復活」
- 第2の岩戸開きの予型「天理教と卑弥呼の復活」
- 日月神示が示す「ミロクの世元年」=「イエス・キリスト再臨の年」

